みなさんは、ネットオークションをご利用されたことはありますか?

靴の場合、海外のデザイナーズブランド靴や限定スニーカーなどが
中古品として安く取引されています。

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新品購入は、ハードルが高いけど
質のいい綺麗な中古品なら…と迷われる方も多いのではないでしょうか?

 

しかしながら、実際に手に取ることのできないネットオークション。

これは、正直なところ
ネットショッピングと比べてもかなりのハイリスク!

しかも販売するのは靴屋じゃないので、そこも怖い!

 

・足に合うかもわからず
・返品交換もできない
・修理の必要性、価格もわからない
しかも、前の持ち主の足形に靴が変形していることもあります。

 

それでもやっぱり気になる!というのであれば
ぜひ、購入前に確認していただきたい点があります。

 

これは、以前靴修理をしていた私から
しっかり履ける靴を落札するためのアドバイスです!

 

 

【落札チェック1】・カカトの形を確認

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靴の命は、カカトです。

そのため、カカトに踏んだ後があったり、
持ち主の歩き癖や歪みがカカトを変形させている場合、もう靴の寿命は終わっています。

そんな靴は購入してはいけません。買っても自分の姿勢が歪むだけ。
靴を真後ろから撮った写真があれば確認してください。

 

 

【落札チェック2】・靴底やヒールゴムの減り

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靴の上部がしっかりしていても、靴底やヒールのゴムは消耗品です。

もし減っていれば修理が必要。その価格も踏まえ落札価格を考えましょう。
※お願いする修理店の価格表で値段をチェック

 

 

【落札チェック3】・靴底の亀裂やベタつき

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スニーカーや全面ゴム底靴の場合、

底材にウレタンを使っている場合があります。

 

このウレタンという素材。

とても軽く購入したばかりの時はいいのですが、
時間の経過とともに「加水分解」という症状が起きます。

 

一度亀裂が入った後は、ポロポロとはがれていき修理は不可能。
靴底を全部交換するしか方法はありません。

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カンペールの靴底は加水分解します。
日本の気候に合わないのかなぁー。かわいいのに。

 

長くしまっておいた靴や、
セールで新品を買ったのにすぐに靴底が割れたなど、悲劇が起きる素材です(笑)

※新品に見えても、倉庫で長く保管され時間が経過している靴があることもご理解ください。

 

 

でもオークションの写真ではわからない!

そこで、ぜひ
「靴底はベタベタしていませんか?」と出品者に尋ねてみてください。

ベタベタするゴムは、かなり経年劣化が進んでいます。
壊れる前の合図です!

 

もし、スニーカーやショートブーツなどのソールを全交換となると
1万円近くかかってくるので、新品に見えてもご注意が必要です。

 

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こんなところかなー。リスクいっぱいだなぁー。

 

 

以前、私が靴修理をしていたとき
「この靴を落札したいと思うんだけど、修理可能かな?」
お客様から写真付のお問い合わせをいただいたことがあります。

 

写真だけでの判断は大変難しいですが、
落札前に修理の専門家に聞いてみるのが一番安心な方法かもしれませんね。